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我がロイヤルウエディングは来世へ持ち越し当確。そん時はみんな参列してくれよな(👈悟空)!

グダグダカオス送別会の夜

仕事で大変お世話になった方が、このたびめでたく海外異動・ご栄転の運びとなりました。

わたくしと同年代の彼は眉目秀麗、非常に落ち着いたソフトな物腰で仕事っぷりも超優秀なバイリンガル…にも関わらず誰とでも和やかに打ち解けられ、同性・異性問わずファン多数!という仙道君(©井上雄彦先生)ばりのオールラウンダー。

一度、別業界にいる知人のアラサー若者女子もたまたま一緒に飲んだ時など、翌朝一番で『ちょっと!なんなんですかあの人!ステキ!ほれてしまいそうになった!』などと普段はクールな彼女がボルテージMAXのメールを息巻いて送ってきた事から、以来敬意を表して『ハート泥棒』ともお呼びしているわが社のスタープレイヤーでもある彼。

このたびの海外ご栄転も至極当然の運びながら、残されたわれら社内の人間はすでにお通夜。社を挙げての送別会もいい大人が”やだよーちょっとでも一緒にいて欲しいよー!送り出したくなんかないやい!”という幼児が両手両足をバタバタさせてダダこねる状態…ゆえに出発の前々夜、ご本人の最終出勤日ギリッギリでねじ込むという暴挙。

…そんな社内あげての大送別会を前にして、まずは彼を良く知る同業他社の面々との内輪送別会に参加する運びとなりました。

幹事はわたくしも旧知のAround50男性。彼はカラオケ大大大好き!な自称・エンターテイナー。オンオフ、おまけにTPOをも一切問わないたいそう陽気な御仁…なのですが。何しろこのたびの主賓・ハート泥棒な仙道君(仮名)、お歌はそこまで…というシャイガイ(©DIANA KING)。一抹の不安がこの胸をよぎったものの、昔ならまだしも今やエンターテイナー幹事(50)だって結構なお役職につかれていらっしゃるわけだし…と思ってしまったわたくしは甘ちゃんであった事がこの後で思い知らされます。

都内某所で待ち合わせをする精鋭4名。んん?会場(=お店)ではなく道端なのね?と思っていたら幹事が現れ『えーっとぉ、2次会はこの近くでカラオケだからぁー、どっか探そっか♪』とノッケからぶっトボケまくりバズーカ、真正面からもろに被弾。

さわやかな苦笑いをしている主賓・仙道君(仮名)や紳士の面々に代わり紅一点・わたくしが申し上げるほかありません。『ちょっと…ご冗談でしょ?!カラオケする場所は押さえてんのにメシ押さえてないんすか!?んなん前々からこっちでいくらでも手配したっつーのに!大丈夫っておっしゃるから!!』繁華街のど真ん中でBBA、会って早々に一度目の吠え。しかも吠える対象は詰め過ぎるともれなくかみついてくる小型犬メンタリティをお持ちでいらっしゃる(過去の古傷の数々がうずきますよ…)。正論ド詰め感を出さず、明るく元気に…という高等技術を駆使。はぁドッと疲労。

幹事以外の日頃の行いが良かったのか、至近距離ですぐに入れるそこそこ良さそうなお店が見つかり、一同ほっとしながら通されたボックス席に着席。

まずは今までの働きっぷりに対する御礼&今後のさらなるご活躍を…と乾杯して軽く食べ始めたものの、幹事男性がそわっそわそわっそわ。携帯で時間を見たりその多動っぷりは一体どうしたのだ…とヤンワリ問うてみますと、開口一番『早く食べて二軒目へと行きたいんだよねぇ』………。貴様は50代にしていよいよい幼児か?!ファミレス来たんやないでワレ!!驚愕のあまり黙りこくる他の面々。

カラオケにいっさい興味のないはずの主賓・仙道君(仮名)が『じゃあ、ここではさくっと食べて向かいましょうね』と大人な気遣いを見せ、笑顔で大きくうなずく幹事。やれやれ…。

不安げな面持ちの我々をよそに、幹事(50)は行きつけのカラオケバーというよりスナック(!)へ先陣を切って入店。座るやいなや即座にデンモクから選曲。

普通の方であればここで絶句する事でしょうが、われわれは何度もこの様子を目にしているので『ああ始まっちゃったねぇ今夜も…』と涼しい顔で目配せ。また、歌は順番で入れる、歌いたくない人には強要しない…などの一般的とされるマナーはこちらのエンターテイナーの場合ですと度外視。

周囲の卓のご様子など一切おかまいなしで洋楽ガンガン入れまくってドヤるだけドヤりまくるわ(この場合は不幸な事に幹事の英語はネイティブ…)、お世辞にも美人とは到底形容しづらいチーママ(?)とキャピピおたわむれになるわ、備え付けのドラムセットを使いちょっとしたYOSHIKIと化すわ…もはや全くもって送別会ではない惨事。

そんなグダグダ幹事に対しきわめて遺憾の意を隠しきれないわたくし、最初こそ送別する雰囲気っぽいお歌を選んだものの、途中からギャグ方面へ全力で舵を切りつつ”巡恋歌”を選曲。

個人的に苦手なジャパニーズレゲエ寄り・神奈川県の海辺にゆかりがある皆様のお歌ではないですよ、タイトル最初の一文字が違うのですね(たった今初めて知りました)。僭越ながら本家本元・長渕剛御大の方でございます。イントロはハーモニカ用意してもらおうかとすら思いましたが当然ないのでエアーハーモニカでしのぐ。

幸い主賓の仙道君(仮名)の笑いのツボを直撃したようで、これでも嫁入り前だというのに長渕御大のまねまでも真顔でカマした甲斐もあろうというもの。小さくガッツポーズをするわたくし…の横から幹事(50)が乱入(たいがいにしろ!)、大いにお歌をかぶせてくるのでしれっとステージ(!)から退散。

もうこの後は全員送別会という趣旨を完全に見失い(嗚呼…)、自分の歌いたい曲だけ入れて気がすんだら演奏中止ボタンを押す…というカオスなボイトレ状態に突入。

最後の大トリは巷で大いにウケているDA PUMP(全盛期を知る者として、ISSA本当に良かったね!涙)の”U.S.A.”を選曲し(幹事はご老体につきユーロビートの踊りすら真似できず掛け声だけ。っとにあかんヤツだわよっ)お開きとなりました。


DA PUMP / U.S.A.

ここまでやっておいて仙道君(仮名)の赴任地がまったくもってアメリカではないという件…。今や彼にとって、わたくしも幹事(50)と同じ穴のムジナ状態・ゲテモノひとくくりにされている事でしょうよ…。なにはともあれありがとう仙道君(仮名)!行ってらっしゃーい!!