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我がロイヤルウエディングは来世へ持ち越し当確。そん時はみんな参列してくれよな(👈悟空)!

事実に勝るドラマなどそうそうない

仕事が早く終わった帰り道、こちらの映画をお目当てに映画館へ寄る事にしました:

gaga.ne.jp

マイケル・ムーア監督がドナルド・トランプ大統領をディスりにディスりまくる映画なのだろうよ…!と、こみあげる笑いを噛み殺しながら着席。…が、映画が始まって瞬く間に、その笑いは消えることとなります。

あの大統領選挙の日をわたしは今でも鮮明に覚えています。ヒラリー・クリントンが初の女性大統領に…!と、アメリカ本土だけでなく、ここ島国でも確信を持って言われていました。当日、時差のせいで仕事中に『えっ、まさかトランプ優勢?!』と、自称・ワスプでニューヨーカー…の日本女性(ここで盛大な嘲笑を捧げたいと思います♡)が騒ぎ出し、最後は絶句していた。

当時直属の上司だった彼女、一事が万事『あなたは知らないでしょうけどアメリカでは…』とか『私たちアメリカ人って…』みたいなアラフォー同年代にもかかわらず、正気の沙汰とは思いがたいトンチキ言動を連発する純然たる日本のお方だったもので。生まれてこのかた島国から出た事のないわたしなど、ここ日本にいながらして、北米大陸の地で出自に基づく迫害を受けまくっている移民の方々には心からシンパシィを感じていたものです…。

…そしてトランプ大統領爆誕となります。個人的には彼が大統領に選ばれた事が一番の驚きではなく、ヒラリーさんよ…YOUどんだけ支持されていないんすか?!という事実に当時は心底驚いていたのですが、そのあたりもこの映画でつまびらかにされます。

”ほらー!やっぱりバーニー・サンダースが本命馬だったんじゃんー!!”とか内心毒づきながらも、映画の中に出てくる人たちの言うところの”アメリカ人”とは一体誰のことなのか。自由平等の国(とされている)・明るい笑顔の表裏一体・コインの裏はダブルスタンダードがまかり通る、不思議なお国の一面を知ることができる映画です。

終始共和党&トランプをDisりまくりの映画かと思いきや、民主党、ヒラリーそしてまさかのオバマ大統領までもムーア監督は事実に基づいて袈裟懸けにバッサバッサ斬ります。

映画でもっとも驚いたのは、今の一部地域での信じがたい現状。いやー21世紀の先進国でねー…。 

経済だけでなくアメリカの内情って、すーぐ日本(だけではありませんが…)も巻き込み事故に遭う感があるので、かの地へご興味がない方も観てみたらどうでしょう、と三連休前の木曜日、ほうぼうでお勧めしまくっているのでした。