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我がロイヤルウエディングは来世へ持ち越し当確。そん時はみんな参列してくれよな(👈悟空)!

……憂国@鮨屋……(実録・中年PART2)

珍しくランチアウトできるー!…ったく、今日の午前中の仕事はあのグズなおやっさんのせいで台無しに…おいしいものでも食べなきゃOL稼業やってらんねーぜ!と大股で向かったのはお鮨屋さん。

そこはカウンターのお鮨屋さんながら、ランチタイムはリーズナブルでわたしのようなOLでも入りやすく、何よりもおいしいお店。”職場エリアにおけるオアシス”とひそかに称している場所でもある、いわばわたしにとって安息の地。

その日は遅いランチタイムに滑り込み、いつもの寿司職人さんの前が空いていたのでカウンターに無事着席。混雑のピークは過ぎた模様で、職人さんも普段よりリラックスして話しかけてくれたりも。

…と、そこへ。ひとりのカジュアルないでたちの男性がお店へ入って来て、わたしの至近距離のカウンター席に座りました。特に意識せず職人さんが握ってくれたお鮨をわたしが次々口に放り込んでいると…。

静かな店内に件の男性の携帯着信音が、結構なボリュームで鳴り響きました。最初こそ”ああ、音オフし忘れたのね”と思ったのはつかの間。爆音こそ多少小さくなったものの、LINEなのかメールの着信なのか、ちょいっちょい結構な頻度で音が鳴るのです。

『いい加減に音消せや…』と思いつつ隣をちらりと見ると、そこには目を疑うべき光景が。職人さんが握ったお鮨を『イカです、塩で召し上がってみてください』と声を掛けながらカウンターへ置いたのです。…が、その男性は左手にスマホ…から一度も目どころか手をも離さず右手で鮨を。もちろん無言。

”よほど大変なお仕事で急用なのだろうナ、仕方ないよネ♡”………などとこのわたしが微塵も思ったはずなどなく、上から下までその男性を凝視、というよりメンチ切り状態。だって、てっきりこの手のお店に不慣れな若者なのかと思ったら、どっからどう見たってわたしと同じ中年世代だったんですもの。

”この一瞥の意味…果たして通じるかしら…あぁ、スマホで動画見てるからわかんねーわな、チッ”と額に青筋立てつつ、”これを憂国以外に何をかいわんや…”とカウンターにうなだれたのでした。アノー、せっかくの鮨の味もまずくなりそうだから、無粋な人間はすぐそこにある回転寿司でちゃっちゃと食べて来てよ。

もしかしたら、その中年男性にとってその鮨屋は回転寿司と同じような、カジュアルな場所なのかもしれません。もちろん回転寿司にはそれ自体の良さもあって、大いに結構ではないですか。わたしもしばしば利用しています。

…だけれども、この日の場合は鮨屋のカウンター。たかだか1時間にも満たないお昼の時間、着信音をちょいちょい鳴らしながらただの一度も携帯から顔を上げずに鮨をつまむ神経って…全くどうかしている!とわたしは思いました。あと、この際だから言わせて頂きますと、携帯って想像しているよりずっと汚れているのですよ。それを触りながらお鮨ってねぇ…。って感じも漂いつつ、とにかく全てが不快そのもの。

結局最初から最後まで寿司職人さんに会釈をするわけでもなく、返事をするわけでもなく、ずーーーっと左手の携帯でチマチマ動画を見つつ、右手で鮨とお茶を交互に手にし(←繰り返しになりますが、あまりの呆れっぷりで強調いたします)、無言で店を出る四十男…。

”ガタガタ言うな、メシぐらい好きに食わせろ”と仰る方は、同じ事を是非ともカウンターのお鮨屋さんでやってのけてみてもらいたいものです。そのぐらいの異様な光景でしたよ…職人さんに代わって塩撒きたくなりましたから。ったく。