SO WHATブログ

我がロイヤルウエディングは来世へ持ち越し当確。そん時はみんな参列してくれよな(👈悟空)!

SPに思いを馳せた梅雨の夜

梅雨のお天気が続き、カラッとした日差しが恋しい日々。

この週末は”せめて気分だけでも夏を先取りしよう!”と、仕事帰りに友人とメキシカンを食べに出かけました。半年ぶり(!)に会った友人と近況報告をしつつ、タコスとワカモレを次々オーダーし、おいしくドンドン平らげる…ものの、テラス席に蚊取りが置いていない…という悲劇に見舞われてしまった我々。

何度か行った事のあるお店だったので、こんなこともあろうかとわたしが持参したアロマ成分由来の蚊取りスプレーをガンガン肌に撒布…したけれど、時・すでに遅し。友人の首筋とわたしのお尻(!)は見事に蚊に刺され”どっかお茶しに出ようよ”という事に。

小雨が降る中、腹ごなしがてら散歩をし『どこでお茶しよっかねー?』としゃべりながら、とある大きな交差点に差し掛かった時。

わたしたちが信号待ちをする反対側からこちらの方向へ向かってくる車・数台が、覆面パトカー(?)のような、乗用車の上に赤く回るアレ(かの有名な柳沢慎吾ちゃんの”ウーウー”ネタのアレですよ、アレ!笑)が搭載されていて、たいそう物々しい雰囲気。

www.youtube.com『えっ、あれって反社…?』『いや反社ならサイレンつけないっしょ、護送車??でもセダンだからねぇ』などと話しながら近づいてくる車列を見ますと、何と車道を走るそのセダンの後部座席から、スーツ姿のいかつい男性が小雨の中だというのに(!)窓から半身を乗り出して(!!)、並走していた車に『隣には来ないで横の車線をまっすぐ通過してくださーい』と誘導しているのです。

さすがに『ねぇ、何かあったのかな?』『つーかあの男の人のルックス、イカツすぎ!』と友人と顔を見合わせると、友人がひとこと『あぁわかった、アレはVIPか要人の護衛だね』と。

『えっ、SPってこと!?』と人生初めて肉眼で見る彼らの仕事ぶりに心底驚愕。後から我々はその場所が首相自邸の至近距離だったことを知るのですが、日々ああやって文字通り身を挺しつつ、万一の事態のリスクを限りなくゼロにしているのね…!とふかーく感じ入ってしまいました。

何せスーツ姿の男性、遠目から一瞬見ただけでもハッチャメチャに怖かったんですもの…大声では口にできないような組織に属されるお方なのかと思ってしまったほど(いや、要人のSP自体がやんごとなきお立場なのですが)!

で、一般庶民の我々はその足で高級住宅街を通過し、二軒目のカフェへ入るやいなや『すごいね!ああやって日夜お仕事しているんだわ…!』とカフェラテ片手に興奮気味なわたしに『どの国でもあんなもんでしょ、日本は銃の規制があるからまだいい方だよ、海外だともっと物々しい場合もあるよ』と海外育ちの友人は涼しい表情。ちっ…!

…だけれども、もし仮に自分の配偶者や家族がああした職務に就いているとしたら…と堂々たる純正独身者のこのわたしが、ガラにもなく妄想してしまいました。

あの鬼気迫りながら働くお姿を、偶然でもなんでも一度でも目にしたならば、父親の場合はきっと尊敬の念が増したであろうし、配偶者であれば日々の無事を祈ることでしょう。いずれにせよ『休みならどっか連れてけー』とか『ゴロゴロしないでよー』とか、その手のワガママも控えて、オフの時の自宅でぐらい、のんびりくつろがせてあげたいときっと思うはず。

たまたまSPのお仕事現場に遭遇したからそんな事を思ったものの、どんな職種であれ一所懸命働く姿にはじーんとさせられるものです。

時折、いかにも”こんな仕事なんて!”という投げやりな態度で働いているひとを目にしますが(特に接客業)、そのたびに”人生損してるよー”と思わず声をかけたくなる。

特別な事情がないかぎり、働くという事はすなわち自分の人生と考えても良いと思うのです。それを卑屈な態度だったり、いかにも嫌々やる…イコール、自分の人生もなんだよ、と勝手ながら思う者。

たとえ不本意な職業なり立場に身を置いていたとしても、その時々で自分のベストを尽くして働いていれば、きっと来るべき時に何らかのチャンスが到来するはず。わたしも上手に息抜きしながら、できる事をがんばろう!と、雨の夜に職務を全うしていたSPの方々の姿を思い出していたのでした。