このお盆期間中に読み終わった本を売りに行ったその足で、まんまと本を買ってしまった…という、まさしくブックオフ思惑通りの愚かな消費者です。
だって…これが棚にあるのを目にしたら…即買いしたくなりませんかフツー?!
たとえ程度がそう良くない古本であろうとも”買って良かったー!”と心から思える本はそうそうないものですが、わたしにとって間違いなくこれはそのうちの一冊。
何せおぎはやぎファンなものでね(…って、そうであればこの本の存在を知っていても良さそうなものですが!笑):
もしも理想のタイプを問われたら、真っ先におぎやはぎ(両名共に!ああ小木だって全然問題なく好きですよ!笑)。たとえファレルを差し置いてもおぎはやぎの存在は忘れやしないことでしょう。
…で、こちらの文庫本は、現在のような大ブレイク前夜というか、彼らが世に出始めた頃の語りを纏めた一冊です。なので、おそらく編集者の手でいくばくかの軌道修正をかけられているであろう、わりと丁寧な語りぶり。
けれども、仕事に対するスタンスとか、キャラクターの根底を流れるブレは一切なし。
これですよこれー!たとえルックスが地味目だろうと、ローテンションぎみであろうと、己のキャラを熟知した上で、自分にとって心地よいままのスタンスで無理はしない。率直さを心掛け嘘はつかない、愛嬌と笑いが大切。
彼らのサラリーマン時代のエピソードなど、通勤電車で一気読みしつつ行間からあの声が聞こえてくるようで、一体何度声を上げて笑ってしまったことか。うっかり不審者扱いされかねない勢いよ。
ですのでね、こんなん特段”猛批判”じゃないわけです。彼らにとっては:
ただそのままポンと率直な感想を語っているだけかと。いつものスタンスっちゃーそのまんまなのですね。
…少々話は飛びますが、おもに職場で、一所懸命自分を大きく見せようとして謎のハイテンション状態になっている人たちに出くわすたびに、わたしは”もうちょっとテンション下げて、平常心でフツーにしゃべろっか”と語り掛けたくなるのです。友達になるつもりは毛頭ないので実行こそいたしませんが←ワルいなー\(^o^)/笑
妙なテンションのひとは不自然ゆえに胡散臭いのです。年齢は問いません。ちょっと見栄張りたいとか、軽く話を盛って楽しく場を盛り上げたいとか、サービス精神的な気持ちはわかる、わかるのだがまぁ一度ちょっと落ち着け、と。
もしかするとこの手の平常心とは一朝一夕にして会得できるものではないのかもしれません。…が、トンチキな謎ハイテンションで繰り出されたお話が会心の出来!ということは往々にしてないもの。何事も身の丈に合った自然な感じがよろしいんじゃ…と地味な人間はあらためて思ったことでした。