冥界の番犬・ケルベロスのごとく、ボッケボケな同僚に『地頭どうなってんだ！』『民度が知れるわ！（ⓒ宇垣美里アナ）』『そもそも社会人として最低限のマナーの欠如！』と三つ首で吠えまくり、荒れ狂った週をやり過ごし、お待ちかねの週末は西へ東へメンテ行脚。
何せわが両手の爪は怨嗟の影響か数本が折れ（！）、マニキュアを塗布するも即座に剥がれおちる…という体たらく。常日頃”末端への気合い入れ具合がすなわちそのひとの美意識”だと思っていることもあって、自分のすさんだ心を表しているようで哀しみが増していたのです。
…で、ゆっくり寝ていたいところではあるけれど、朝起きるやいなやネイルのお手入れへ直行。
気心の知れたネイリストさんと新旧ジャニーズのキャピピな話題から始まり『一般人であろうと、もう若いってだけでかわいく見える！自分の視神経がだいぶ謎！』、『かわいいねー♡ってUnder30の男性についつい言語化しちゃう！』、『わたしが何の気なしに発するギャグめいたひとことに彼らが凍りつくのは一体なぜ？』←理由などとうにわかってるよね＼(^o^)／…などなど、基本的に女性しかいない空間ではこの手の会話しか着地しないという話題、枚挙にいとまなし・エンドレス。
…そんな話をしている間に両手の指の先端は無事復活し、その足で気分良くワークアウトへ。
ここでも毎回若者トレーナーが指導してくれるのですが、たまたまこの日はある男の子がついてくれることに。彼はパッと見で”あのぉ…本気で筋肉つけてるんですよネ…？”みたいな、ガチムチとは又違う、ゆーたらちょっとした小結クラスのフォルム。身体が大きいってのとはこれまた微妙に違ったニュアンスなんだよなー何なんだろアレ。
またその若者は常々わたしのようなOver40女にオドオドしており（そりゃそうだ、母と息子ですものね…）、それも又”いや普通に指導してくれるだけでありがたいのだけど…”と申し上げたくなる雰囲気。
よって、与えられたメニューを時間内でまぁ粛々とこなしまくったわけなのですが、普段より口数少なく楽しくもなく”誰とワークアウトを行うかなど問題ではない！少しでも身体を動かしただけで上等だわ！”と自らに言い聞かせ、両目の下に盛大なクマ作ったまま終了。
…普段は疲れ果てて直帰するところ、この日はブリーチ後のヘアカラーが褪色しまくり、伸びきった頭部をどうにかせにゃあ…と美容院の予約をねじ込んだ日だったのです。ワークアウト後のギシギシの身体で美容院へ。
この日最後の目的地・美容院へ到着し『いやー今週まじで修羅！終わってたわー』と言いながらドサッと着席したわたしを迎えた店主（※注：10歳ほど年齢は下）、ひとこと。
『顔…ねぇどうしたの？？めっちゃ怖っっ！！』
それを聞いたわたしの顔…まさしくこんなだった件：(◎o◎)
むしろこの日って機嫌良かったほうなんだけど、やっぱり三つの頭部を持つケルベロスのままだったってワケね…。なかなか言語化しづらいことを口にしてくれてありがとう、とイヤミでも皮肉でもなく心底思いそう伝えました。
すると店主。彼は毎度おまかせでショートカットに仕上げるというひとなのに『こりゃ怖すぎるわ、今日はボブ風に寄せて仕上げるよ』、『次回以降もさ、せめて鎖骨ぐらいに伸ばしていかなきゃかもねーあっははは』と鏡越しに大爆笑。
『少し遅れたけれどお誕生日だったでしょう？癒されて行ってね』とオプションメニューのヘッドスパをサービスしてくれる彼の心遣いに”さすが若いのにやり手だのぅ…”とうれしく感涙しつつ即座に寝落ちzzz
『終わったよー♪』の声で目覚め、鏡の前へ戻るとどうでしょう。ヤク中ばりの黒クマ軽減！そして肌ツヤ復活、自分で言うのもなんだけど、険のある雰囲気からは遠ざかったような。
ようやくニュートラルに戻ったんじゃない？と言われ、ほっとしつつも”やっぱり疲れるってことは、憑かれると同義語と考えて良いのかもなぁ…”とあらためて実感。
宣言通りのボブ風仕上げによりNOTオツボネ感を出した仕上がり（※注：あくまでも当社比）で、お店を去る時『アラフォーさん！笑顔でね、笑顔だよ！』と手を振りながら店主。
いいヤツだなー、と思いつつ”極度の心身疲れにはマジで気を付けにゃあ…”、”赤の他人に期待しちゃならないわけで、自分の問題だぁねコレ”と、しんみり家路についた師走の一夜でした。笑う門には福来たるってことでね。←言いたいだけ＼(^o^)／笑
