街中のコーヒースタンドに行った時、ラテを頼めばフォームミルクをたっぷりと注いでくれて、そのひと手間がおいしさ倍増の秘訣なのかね…と、普段キッチン関係は何もしないズブの素人ながら納得しておりました。食に限らずなんだってそうですが、素敵な仕上がりを享受するにはちょっとした手間暇がかかるものです。ほんのひと手間、そして決してトゥーマッチにならない絶妙なさじ加減が肝と言えましょう。
そしてほぼ自宅にいる時間がメインの今、たとえお菓子を切らしたとしても(←サワヤカに書いてみましたが痛恨&錯乱の事態…)、おいしい飲み物はこうしてラップトップをカタカタと打っている傍らにも必須です。コーヒーも好きですが紅茶も捨てがたい。
こだわりの逸品・お取り寄せなどたいそうなことをしなくとも、近場でサッと手に入って、売り場で手に取った時に”こりゃあ暴利じゃなかろうか…”と買うのを逡巡するような値段設定でもない。それでいて納得のお味。そんな夢みたいな紅茶などあるのかね…と思っていた時、今までの人生、英国にはまったく縁のなかったわたしに天啓が。
『これイギリスでは普通に飲まれてて、一般的においしいって言われている紅茶なんだよー』と、かの地で青春時代を過ごした知人が以前教えてくれたのでした:
近所のスーパーの店頭でその言葉をふと思い出し購入、帰宅後さっそく英国人然と午後のお茶で頂いてみることに。
イギリスの正式なマナーとは程遠くてごめんあそばせ…大きいマグカップにティーバッグ一袋をドボン。熱湯を注げばみるみる紅茶が…というか出が良くてマグカップの中が暗褐色にすら見えてくるよ、とにかく濃い!!特濃!!
そこに、フォームミルクなど気取ったこと…訂正、大切なひと手間など今はかけられません。ゆえに普通のミルクをそこにたっぷりと注いでひと口。んまーーーい!!!\(^o^)/
牛乳や豆乳、近頃ではアーモンドミルクもそこに加わりましたが、ラテと称される飲料に化すべく必要な乳製品をドッバドバに注ぐ時、普通のティーバッグ紅茶であれば”うっ…多すぎた…コレ牛乳メインだわ…”と紅茶自体の存在がすっ飛んでしまうことがしばしばあれど、これは違う。とにかく紅茶が濃くて味が負けてないの。
たとえ牛乳をなみなみ注いでも紅茶が出て、ちゃんと紅茶の香りがする!!!甘味いらないわこりゃ、牛乳のコクだけで十分にイケます!
おまけに買う時は知らなかったけれどカフェインレス仕様。こんな特濃なのに一体どうなってんだ…?いやはやありがたい事この上ありません。たとえ深夜であろうとガブ飲みできるというすぐれもの(あれ、深夜にガブ飲みなど普通しませんって…?)。
店頭で”ちょ…箱の角つぶれてやしません…?”、”箱とフィルムの間に茶葉の粉が出まくってますけど…”と思わせる、かなり適当なパッケージもご愛敬。乳製品で割る紅茶が飲みたい時、しばらくはこの茶葉をに手が伸びそうです。