SO WHATブログ

我がロイヤルウエディングは来世へ持ち越し当確。そん時はみんな参列してくれよな(👈悟空)!

読んで字の如き!自・己・満・足です!!

古くからの付き合いである、年上の友人をして『ファッションはノンポリなのに異性の好みがきわめて局地的』であるらしいのです。即座に異議申し立てしたいところですが、衣類だけでなく靴やバッグなどの小物類、各種アクセサリーなどなど…経済的な制限こそ大きく立ちはだかっていても(哀)、好きなテイストの装いには昔から目がありません。

思い返せば小学校低学年の頃、母親が枕元に置いておいてくれた翌日の登校用衣服を起き抜けに見るやいなや”なんなんこの服のセンス…アタシが選ぶよ”と、レースが襟元にあしらわれたブラウスの代わりにラルフのボタンダウン。ふんわりとしたフレアースカートの代わりにすっきりしたキュロットを好んで選ぶような子供でした。

でも、もちろん子供の立場ですから好きな洋服ばかりを買ってもらえるわけがなく”いつか好きな服を好きなだけ着てやる…!”と、ひそかな闘志(っつーの?)を胸に、好みの服装を絵に描いたりしておりましたっけ。我ながらなんて健気な女児だったことよ…(誰も言ってくれたためしがないから自分で言います)!

タンクトップにダメージジーンズか台形ミニ、足許ブーツにフープピアスが当時の女児・謎の憧れファッションのひとつ。バイカーの女?それともガンズかぶれだったのか…?謎過ぎる…。しかしその画を一瞥した実母が『一体コレなんで真夏にブーツ履いてんの?ダッサ!イモ姉ちゃんだわね!』と強烈な一撃。

それから10年もしないうちに、アムラーという名のブラックテイスト入りまくった装いを娘が好むようになり、年がら年中やたらめったらブーツを履くようになることなど、当時の彼女は知る由もなかったわけですが。

時は流れて現在、わたしの周りにはおひとり、とてつもなくオシャレだと思わせるアラフィフ男性がいます。”あのぅ、自由業でなく会社員、しかもお堅めな職業ですよね…?ヨーロッパ男性をここ島国でそのまま体現しちゃうとこう仕上がるのね…!”と時折ひれ伏したくなるぐらいのオンオフ常時キメっぷり。

ある時、その彼に前述のわが悲哀の歴史を語ったところ、素足にJ.M.ウェストンのローファーが大層お似合いの彼は伏し目がちにこう言いました。

オレなんか…小学校6年間、毎日、ずーっと短パンを履かされてたんだよ…!

嗚呼なんという衝撃のカミングアウトでしょう。その一瞬だけは、絶妙に美しく陽に灼けた紳士のお肌が土ぼこりの泥だらけに、整えられた鼻の下のヒゲも青っパナに見えました。

そして我々は手を取り合い『あの頃”好きな服好きなだけ着てやるー!”って思ってた熱意が今も持続してるんだねー!』『そうだよ、学ラン脱いだ後なんて恰好だけのチーマーファッションだったよオレは!』とカフェのテラス席でしばしキャッキャしていたのですが。

ここでひとつの重要な真実が再度立証。わたしは意を決して彼にこう問いました。

『ねぇ、アラサーぐらいの若者女子にはそのミラノ男っぷり、何ら理解されないでしょ?』

すると彼は『そうなんだよ!!普通にしてても”今日ってパーティーなんですか?”とか聞かれるんだよ!!ねぇ何で?!教えてくれる!?』と、パァーッと明るい表情になったのです

やはり思っていた通りだったか…。顔を上げたわたしは『洗練され過ぎ&気付かれにくいお金と手がかかりまくったオシャレは万人受けしないよ』と言ったのち『逆も然り!アタシのマノロを即座に識別し、手放しで褒めてくれる独身男性が果たして存在したか?!否!!』と続けたのでした。

『ああぁ…』互いを上から下まであらためて凝視し合い、テーブルの下で小さく握手。響きが大層おしゃれなオーガニックアロマ除菌ジェルをそれぞれ自分の手に塗り込みつつ『”ジョンロブって誰のこと?”とか言ってるヤツの方がモテるだなんて…俺の努力は…!』と悔しさあまってハンカチをキーキー噛む中年男性に対し、やっぱり全方位モテとか微塵も考えちゃダメなタイプっているんだよ、オシャレするのは趣味かつ欲求なのだからして、今後もひるまず自分の好きなファッションを貫こうではないの!と互いを励まし合ったのでした。うん、自分自身に対して言ってましたね完全に。

ここまで書いていて、ハタと思い出したアウトフィットに関する事がもうひとつだけ。

”日々装う時、隣にいる誰か(恋愛対象)をイメージできますか?” --- これは確か、過去に洋雑誌のどこかで目にした問い。………ううっ…未だかつて1度たりともしたことない………!!!

まだ見ぬ誰かの為ではなく(ここが敗因か…?)、TPPOを踏まえつつも自分の気持ちをアップリフティングするための行為。好きかつ似合う恰好をしたいなぁ、と再認識した次第です(微笑)。