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我がロイヤルウエディングは来世へ持ち越し当確。そん時はみんな参列してくれよな(👈悟空)!

周りの人を大切に

タイトルはACの広告でも中学校に貼られたポスターにある青少年を啓蒙するスローガンでもありません。れっきとした社会人としてのひとコマ。

身近に、職場で日々とても穏やかに過ごしている若者がいます。彼は常時忙しい様子なのですが、いたってそれを感じさせず非常に朗らかです。どんな時でも、誰に対してもニュートラルかつ温厚に他人と接している…という現世ではそうそうお目にかかれない紳士。

その様子とは極めて対照的な未熟者・わたしが『…チッ…まーた無茶ぶりしくさって…今日という今日はワシあのド畜生にカチコミかけたるけぇのぅ!せいぜい首洗って待っとけ!』などと仕事中に白目を剥きつつ、対象者へ丁重に(※当社比)直接遺憾の意をお伝えしようとしている時は『ちょっと落ち着いて、お茶でも入れてブレイクしたらどう』『それは腹立つよね、だけど怒るってエネルギーをその程度の人に浪費する必要はないから』などと絶妙な助言…というよりセラピー、はたまたありがたい説法の数々をくださるという、もはや高僧か牧師の域か。

正気に戻ってちょっと周りを見てみれば、その人本人が膨大な量かつ緻密さを要求される仕事を上から振られているのは明らか。だけども常に一定のテンションで心にも余裕があるように端からは見えます。

…一方、前述の紳士よりもさらに若者で、彼と同じようなバックグラウンドを持ったルーキーがいます。ルーキーも元気が良く同じように朗らかでとってもよい子、そして物凄く賢い。天性のキャラだとわかる明るくて愛すべきキャラクターの持ち主です。

わたしはどちらとも一緒に気持ち良く働けているため、同僚としても人としても、二人ともすごく好きなのです。

…が、近頃ふと気付いた事が。上の人たちは紳士に対してはいわゆる無茶ブリの限りをし尽くすものの、ルーキーには甘甘もいいところ、激甘だということを…。嗚呼神よ…こんな不平等をあなたはお許しになられるのですか?!

たとえば彼らの共通する上司がほぼノールックパス状態でみずからの手元から仕事を振る場面だとしましょう(若干ワールドカップづいております…)。

紳士は普段と一定のテンションでささっと受け取り、そつなくそのボールを上が取りやすいようにしてパスを戻す。

かたや、ルーキーは若さゆえもあるのでしょうが『それどうかと思います』とコメントを含めてボールをドッカーン蹴り返すような感じ。

しばらくその積み重ねの結果、どうなったでしょう?

一応ルーキーよりも上の立場である紳士に常々ボールは集中し、言うならばオフェンスもやるけれどディフェンスも求められる(素人のくせにサッカー引っ張るなーわたし…ま、タイムリーな時事問題って事で何卒ご容赦を)、ゆうたら身体張りまくり。正直サッカーではなくバスケットボールなんじゃ…と思うぐらいの左へ右への駆け回りっぷり。

ルーキー、忙しいとはいうもののサッカーの試合で言えば途中出場で幸運にもPK蹴る機会が訪れ、しっかりキメる…といったところか。

今ここではどちらが良くてどちらが悪い、と善悪の糾弾をしたいわけでは毛頭ないのです。

ただ感じたのは、仕事を紳士に向けてノールックパスしまくる人たちは、紳士が一生(!)彼らの下で働くものだと信じて疑わないのだなということ。

この例だけでなく、アンフェアな事をすればするほど、もしも紳士のようなひとがスッと退職する運びとなった時になってから初めて大騒ぎに騒ぐものです。その有様たるや”小型犬ほどよく吠える”。自分の経験からもこの一言に尽きます。

普段仕事中に一定の穏やかなテンションで、粛々と仕事をさばけるような人はそれを保てるようなメンタルの訓練(という表現が最もふさわしい!)をしていると確信しています。ましてやプライベートで生じた事やら、正直どうでも良過ぎる、ごく個人的な不機嫌さをたまたま職場にいる周囲の人たちに当たり散らすような幼稚さなどそこにはないのです。それって甘えにも近いような。

誰にでも”あ、この人にはつい甘えちゃったよー!”っていう場面は多々あると思います。わたしの冒頭でのエピソードしかり。だけども、基本的に人間関係はギブアンドテイク。もし紳士が困った事があるのならば、その時は自分ができうる+@の事をしてお返しせにゃあ!と心に固く誓っているのです。

紳士がいる事が当たり前だと思って日頃の感謝すらロクに伝えず、自分のピンチでもないのにノールックパスをカマしまくった挙句、最後のシュートだけは自らが蹴りたがるような上の方々に告ぐ。ある日突然『再来月から別の場所で働く事になりました』って彼が笑顔でキッパリと言い渡したとしても、どうぞ決して大騒ぎなどなさらないでくださいませ。周りの人を大切に扱わないと盛大なしっぺ返しが来る…って太古の昔より世の道理なのですよー。←あらヤダ、最後わたしまでも説法入りぎみ?