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我がロイヤルウエディングは来世へ持ち越し当確。そん時はみんな参列してくれよな(👈悟空)!

ギブアンドテイクがギブギブギブはあきまへん

タイトル、どうぞ中村玉緒の声で脳内再生なさってくださいませ。

長年OL生活をやっておりますと、”春でひと区切り感”がだいぶ薄れてしまいます。また輪をかけて、現在のわが職場は基本的に社員は中途採用・かつ不定期にやってくる社風なもので、フレッシュ感など皆無。ただただ変わりばえしない、ひたすら同じような顔ぶれの中年が集う…という新陳代謝がなされない、よどみきった画と化しております。

出会いと別れの春とはよく言われるものです。ふと、大人になってから”別れる”って…?恋愛関係の解消以外で果たしてどんなパターンがあったっけなぁ?と思ったもので。

僭越ながらわたしは『入り口が狭くて”一見さんお断り!”みたいな感じだからなかなか入りづらいんだけど、いざ中に入ったら広くてくつろげてすこぶる快適な店』と喩えられるようなタイプ。

それを完全なるほめ言葉!だと頭から信じ込んでこの後の話を続けますと、たしかに付き合うひとは老若男女・公平なる独自の審査がありまして、いっそデューディリジェンスと称しても良いほど。おおいに選ばせて頂く次第です(笑)。当たり前の事ながら、仕事では関わる相手を選べないので、プライベートの時間では各分野における精鋭と共に過ごしたいのです。

自分が心を許せる相手とそうでない相手を明確にしていて、前者とは全方位ドアオープン。よほどの事態に陥らないかぎりは、ギッタンギッタンに甘やかします(笑)。

一方で、それ以外の方(主に仕事関係者だぁね…)の場合は最低限のマナーとアルカイックスマイルを駆使。粛々とやり過ごすような感じ…とでも言いましょうか(あ、時折激ギレしてますけど♡)。

基本的には自分の審美眼を信じている…ものの、好ましく思う相手だったのにアレレ…?となるケースも当然ある。前述の通り、友達とは些細なケンカすらしないタイプなもので、一体どういった場合にそうなるんだったっけなぁ…とあれこれ考えてみたのです。

徐々に不協和音を奏で出してしまいがちなパターン:

<1:ギブアンドテイクがいつしかギブギブギブ>

あ、これって断じて物質面のお話ではございませんのでね。心を許した友達には基本何も求めちゃーおりません。ただ彼ら彼女らがそっくりそのまま、ポンとそこにいてくれれば良いわけですから。必要であれば知っている事/できる事を伝え合ったりするのも至極当然のこと。

ところがですよ。いらっしゃるんですわ、中には。距離が近付くやいなや、それを当たり前と思われるようなヤカラが…。時として”生育歴に何かあったんじゃ…?”と背筋をつたう冷たいものすら感じさせる、おんぶに抱っこな甘え方をドッカリされてしまうケース。

やれ『前言ってたどこどこの店の行き方を教えて』(…行き方…?!そのメールを打っているお手元のスマホでググッてみようか♡微笑)から始まり、決して情報交換ではなく一方通行なメイクの仕方(えーっとそもそも顔が違いすぎるし、デパート行くかネット見た方が早いから!)、あげく『転職したいんだけどエージェント紹介して』…え、ええ。この手のタイプには当然メール返信などせず、完全放置プレイにて今日に至っております。

あのさー…んなん自分でレジュメ送ればさー、相手も仕事なんだから連絡来るっつーの!ハタチやそこらの学生さんじゃあるまいし、何十年社会人やってるんだ…アラフィフに近いひとであればもう軌道修正など不可。ここは深く考えずにアッサリ・ズバッと関係のEXITをするに限るなぁ…と実感したものです。

<2:情報もコネも知ったかでなんぼ!ある種の現代病>

FAKE IT TILL YOU MAKE IT。そこまで壮大なお話では何らございません。この情報化/ネット社会ですが、口コミに勝るリファレンスはない!とかたくなに信じております。リーズナブルでおいしくて、くつろげるごはん屋さん。過労で疲れきったお肌を立て直す各種コスメ。海外ひとり旅でも居心地の良いホテルに加えて、シミ焼きレーザーの医者の腕まで。

『あの占い師さんの所へ個人鑑定行ってみたんだけどぉー…』、『先週ご飯食べに行ったら、隣のテーブルに芸能人がいてね!』、『眉間のボトックス、不自然じゃなぁい?』なんて日常会話が飛び交うのがわたしの周囲(同胞こと純正独身者・あるいは職業婦人オンリーかと思いきや、専業主婦、まさかの子を持つ既婚男性ともこの手の会話は常々!)。

彼ら彼女らに共通するところは、体験を出しおしみせず、得た感想を対外発信する際に『友達から聞いたんだけどさー』とありのままを話し、SNS活用勢においては”おいおいステマだと疑われるよ…”とこちらが案じてしまうほどに”親しい友人からの紹介で行って来ましたー!”みたいな感じでインスタなり何なりUPしているところでしょうか。

…ここをトン間違えると、前述のギブギブギブ状態に陥るはめになるのかな、と。

いくらこちらが何かを聞かれて、その場でこそ『わぁ♡すごぉーい初めて知ったー♡』なーんてコメントされても、彼女のその夜のSNSには”このコスメ最高!とってもお気に入りで愛用中♪”などと、こちらにとっては何っっら新鮮味に欠け、不要過ぎる情報がUPされるのでした。

度を越しまくって、もはやこの手の言動がお家芸状態…のアラフィフ(!)女性をわたしは存じております。個人的にはそこまで密な付き合いがないため、笑い話でとどまっているものの、さんざん彼女に知見を(おおげさ!笑)伝えてきた共通の友人は『もうアイツには適当なお店しか紹介しないからっ!』と、あからさまな線引きをしている模様。

まぁ憤るその気持ち、わかります。もしわたしの好きな靴屋さんやらコスメショップやら会話の中で聞くだけ聞いておいたひとが(えてしてセンスは微塵も合致せず)、突如として『あ、この靴?ジュゼッペザノッティ(仮)だけど。いいよねー前から愛用してるー』なーんてフザケくさったコメントをのたまわれた日にゃー、ルブタンのローファーにわんさかついているスタッズを武器に、テーブルの下で足蹴ってやろうかと思うほど(あれ本当に凶器ですんで!うっかり自分の内くるぶしにぶつけたりした日にゃー流血騒ぎ!)心中穏やかにはいられないかと(笑)。

いいですか、ギブアンドテイクが人間関係の礎なんですよ、テイクしっぱなしの中年ご同輩!!渡せる知識が己には何らない場合、それに取って代わるほかの何かをギブする方向でなにとぞプリーズ。これがまだ青い20代前半ならばご愛嬌とも言えますが、ある年齢を超えても与えられっぱなし…ってスタンスは、たとえ意識していなくても非っ常~にお行儀が悪いので自重しましょうね。

<3:そのひと紹介して!という例の常套句>

あらま、くしくもこれもギブアンドテイクと地続き。たとえば『こんな友達がいるんだけどね…』という会話になる時、それにかぶせて前のめり気味で『今度紹介して!』とマシンガンのごとく発する妙齢男女。異性の話となると両目の色は完全に変わり、心なしか瞳孔までも開いている(うんうん、気持ちわかる!という己が悲哀を誘います…笑)。

まてまてまて。話は最後まで聞こうか。もし全方位バランスの良い異性なのであれば、このわたしとて鬼でも悪魔でもございません。とうの昔に紹介してるっつーの!何かあるから引っ込めてる(笑)のですよ。

…とはいえ逆パターンでこっちがリファレンスもロクに取らず、地雷案件を思いっきり踏んだこともございますんでね…同じ穴のムジナって事でしょうか(笑)。直感でGOサインが出ても、ダメなやつはどこまでもダメ。何よりも大切なメンタル面の安定度や就業状況など、最低限のリファレンスは企業における中途採用時ばりに取っておくにこしたことはないのですね。自戒を込めてここに記しておく事といたします。

 <4:アタシもそれ買うー♪という定番・ある種の女性の恒例行事>

こりゃあもう…。おわかりになる方は大いにうなずかれることでありましょう。ついこの間も『アタシさー、大学の時まるっきり同じ新作のコートを買って着てきた友達にガンギレて!その場で絶交したから!』という武闘派エピソードを同胞(※注:純正独身者)から聞かされ、白木のカウンターで大いに笑ったものでした。

かく言うわたしも、過去『その口紅、色いいねー!M.A.C?アタシも買うー』とのたまわれた後、いっこうにその彼女がつけて来ないので問うてみたところ、事もあろうに『顔色が悪くなって最悪な色だった』と、ちょっとばかり頭の回る人間ならば決して口にしないコメントを唐突に真っ向から食らった事がございます。

血の気が多いお年頃だったもので、『あー↑?!(←メンチ切り)その色さー、顔色も何も、デスチャ(←世代がわかるってものですよ!)に寄せて買ってんだけど!文句あっか?!』と、ビヨンセどころか、ケリーもミシェルまで揃っておののく袈裟がけで切り捨てましたが、一体全体あれは何だったのでしょう。たかだか口紅一本買うのに他人の塗布色を見るだけで自分で試さない、と。ザッツ・カネドブ。

…それ以上に困りものなのが、身に纏う香りをしれっとかぶらせてくること。わたしは各種アロマ収集が趣味なもので、”香りとは、そのひと自身を表すのだ!”とかねてより声高に主張している者でございます。香り、いわばアイデンティティー(あ、ただ言いたいだけ♡)を他人とまるっきり同じものって…!その手のノンポリなヤカラにゃー柔軟剤のダウニーあたりで十分でありましょう。

それこそ『今つけてるのってどこの香り?』などと、何ら親しくないひとから聞かれる(褒めているニュアンスではなく、どこまでもしれっとしてるのが何ともこれまた腹立つわーぁ…)たびに『あー↑?!てぇめぇーで探せや!』とシャウトしかけて幾星霜。って、ここまで書きながらあまりにも己の心の狭さと性格の悪さにおののき、うなだれております…が、まるっと事実ゆえ仕方がないっす。

しかしながら、心を開いている友達には会うやいなや『ねぇ聞いて聞いてー♪今日の香水ね、買ったばかりなんだけど、ちょー気に入ってるワケーッ♡』と自ら話したくなりますし、良い香りを漂わせているひとに出会えば即座に『とっても良い香り!お似合いですねー!』と大声で褒めたくもなる。それがわたしにとっての香りです。

…話が飛びました。ここまでご大層な事を申してしまったわたし自身も”アレ、何かヤラカシたっけ…?”と思うほど、疎遠になってしまった友達がこれまでの過去に何人かいます。しかも、揃いに揃って心を開きまくっていた相手ばかり。

と、いうことは…非常に不本意ながらもわたしが彼ら、彼女らの”KEEP OUT”という黄色いテープに気付くことなく、そのゾーンへズカズカ立ち入ってしまったのかもしれない…!ごめんよーっ!!縁があればまたどこかで!!元気でいてねー!!と、数人の顔を思い浮かべながら猛省。ごめんね。

30代に差し掛かった頃でしょうか。ヘタな恋人と別れるよりも、気の置けない友達を失う方がわたしの場合はクリティカルヒットになりうるのだなぁ、と心底思い知りました。その気になれば恋人と称す相手はいくらでもできましょうが(※注:普段のわたしを知る皆様からの各種ご意見は受け付けません、あしからず!笑)、大人になってからの友情は低温熟成といいましょうか、今日明日の短期決戦では到底育めないのです。

人間関係は生ものでありフラジャイル。適切な保管方法と取扱いに気を配りつつ、唯一無二の友達を大切にせにゃあ…とうららかな春の街で考えていたことでした。