通勤電車でのひとこま。
それは幸運にも車内がそう混んでいない時でした。3人掛けのベンチシートのお向かいに隣同士で座っているAround還暦とおぼしき一対の男女が。
楽しげに会話しているご様子からも夫婦なのかな…とさほど気にせずいたところ、異・様～に男性がボディタッチ（死語？だとしても、この言葉しか思いつかないほどの雰囲気…）をしまくっているのです。パッと見、品の良い主婦に見えつつも女・現役感を撒き散らしている女性の方もはじけるような笑顔でキャイキャイ身をよじらせつつ上機嫌。
”こりゃあ…夫婦じゃないとみたねっ”と文庫本を読むふりしつつひそかに観察をし始めると、いやいや公衆（というよりわたくしオンリー）の面前などおかまいなし、相当ないちゃいちゃっぷり続行。女性の手を取り見つめ合う男性、おっと女性の左手薬指には指輪が！こりゃあやっぱり…！と観客・ひそかにニンマリ。
大胆にも隣同士で座りながらハグという大技を披露なさった後、男性の方が先に下車。その瞬間”はい！ビンゴぉー！！＼(^o^)／”と声高らかに宣言したい衝動に駆られたものの、どうにかこらえたわたし。
満面の笑みで男性に手を振った女性…ガタゴトと電車が動き出し、男性の姿が見えなくなったその瞬間！真顔に戻って髪の乱れを直し、即座に口紅をガッチリ塗って（うぉぇーっ！おいおい何してたワケッ？！）携帯チェック。…一体これは何かのドッキリ？どこかに隠しカメラが？とすら思ってしまうような瞬間でありました。
次の駅で主婦であろうその女性は降りてゆき、残された観客は”仕事関係者には見えなかったから…昔付き合ってた系？？しっかしバブル経験者ってやっぱり違うわぁ”と思ったり”んー隣の駅か…スーパーで出くわしたりしないワケ？まてよ、それがさらなる盛り上がりを…？”などと、男女の機微について考えさせられました（あ、単なる野次馬根性とも言います）。
いやーいくつになろうともいいっすねラブって♪なーんてこのわたしが微笑みながら思ったわけもなく、今後この手のキャピピしたシニア層が増えてくるんだろうよ…と実感を伴いつつ、いやーな予感だけ残して下車。
えーとわが同胞の皆様方、たとえ現世で我らに遅めの春が訪れようともカラッと楽しくいきたいものでありますわね。
