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何の因果か人生の春がいっこうに訪れない日々の記録になります

これを読まずして何のマンガを読むのだ!

1990年代。毎月”りぼん”、”なかよし”など購入して、いわゆる王道少女マンガも何の疑いもなく読んでいた女児でした。

でも、どこかイマイチ腑に落ちず、物足りない。だって完全ファンタジーもの以外、たとえば学園ドラマとか現実的な設定の少女マンガだって、リアリティが希薄なんですもの。

…そんな斜に構えたコムスメが”これは…!”と毎度うなりまくっていたのが、安野モヨコ先生の代表作のひとつ”ハッピーマニア”。

何せ、連載当時など友人に『ねぇそのスッピンってさー、まじでフクちゃん状態だね!』とか、『やめときな、そんな大河内さんみたいな不誠実な男』あげく『あの女はハッピーマニアで言うと完全に貴子だから友達になれっこないわ』などなど…己の日常生活にハッピーマニアの登場人物を絡めまくったコメントを無意識ながら連発。

『アンタと会話するにはハッピーマニアを読破しておかないと何ら成立しない!』とまで言われていた激烈な愛読者とは、このわたしのことです。

文庫版をコンプリートで2セット(!)所持し、1セットは入浴中にも読む用、もう1セットはマンガ本棚の奥に日焼けしないよう厳重保管してある…という念の入れ方。

とうの昔に完結した現在でさえ、ラストシーンを読むたび『うーん…どうなったのかなー』と妄想を繰り広げていたものですが、なななナント!今年になって続編が\(^o^)/

続編の第一話(何回にわたって連載されるのか当方未知ですが…震)は、掲載誌を購入してまで拝読いたしました。

重田をあれほどまでに一途な愛で追っていたタカハシ。それが今となっちゃー他の女版・タカハシみたいなマジメそうな女に心変わり…?!だとか、フクちゃんとの間に一子を設け、幸せな結婚をしていたはずのヒデキは家庭的な中年女のもとへ…だとか、諸行無常と申しますか、ただ単に月日の流れ…というひとことでは決して表し切れない展開にゃ卒倒寸前。

ねぇ続きはいつなんですか安野先生!!先生の体調を慮ると焦らせたくはない…が!気になって仕方ないんですけど?!と待ちくたびれていた頃、いよいよ特集が組まれておりインタビューを熟読:

natalie.mu見てすぐに作者がわかる唯一無二のこの画!どんなジャンルを描かせても一瞬で引き込まれるスト―リー!これらをイチから、先生のペン先から生まれているってどういうこと?!単なる天才ではない、もはや奇跡なんじゃなかろうか?!と毎回ノックアウトされっぱなしなのですが、やっぱり今も昔も安野モヨコ先生は俯瞰で現実を見据えているのだなあ、とわたしは思いました。

そして大変に繊細な方だということも行間/コマから伝わってくるのです。文庫本化もされているエッセイ”美人画報”も大好きでした。林真理子先生がエッセイで書かれているような、ダイエットやらスキンケアやら、果敢にチャレンジする事。自分をめかす事。お買い物を楽しむ事などなど、モヨコ先生の画と面白過ぎる文章が堪能できます。

…が、おそらくその手の発信に対して”お前ごときが美を語るな”というニュアンスの誹謗中傷が届いていた事は想像に難くない。当時、誹謗中傷(特に容姿に関しての)に心を痛めていた様子がわかり『先生そんなのイチイチ気にしちゃダメー!ヤッカミ半分だからスルーしてー!』と本に向かって言いたくなるほどに切なくなります…。

先生の休養期間を経て、再びこうして”ハッピーマニア”の続編を手に取れる事自体、わたしにとっては現代の奇跡以外の何物でもございません☆!

まとめて単行本で一気に読みたいけれど、完結するまで続きを読まずにいられるかなぁ…。周りの家族や友人には、過去の安野作品をお勧めしまくる事から始めている今日この頃なのでした。