ちょうど”あららっ♡まーたMigosいいの出してるねー!”と連日エンドレスリピの最中、
ミネソタで起きた、目を覆いたくなるような事件の映像が世界中に拡散されて数日が経過。
”つーか一体いつまで同じ事が繰り返されるの…?!”と報道を目にして愕然・脱力…。
大昔と違って、現代では鮮明な動画で動かぬ証拠が残せます。だというのにこの有様よ…。件の警官、堂々の会話までカマしとるがな…一体何がここまでさせるのか?!これ見せられて何も思わないひと、果たして本当にいるの?!狂気しか感じないよ…。
けれども似たような事が多々起こりうる、そして”理不尽だ、どうして!?”と嘆いているのが、かのお国が抱える漆黒の闇なのでしょう。おまけに理由がただ単に肌の色やルックスっていう”んな事言われましてもねぇ…”と白目になりかけるほど、脳内ショートしているご様子なのもさらに頭痛くなる。
”こりゃー黙っちゃいないよね…”と主にラッパー界隈のツイートを見てみたら、やっぱり黙っちゃいませんわな:
— Diddy (@Diddy) 2020年5月30日
I apologize to everyone expecting to see me on Good Morning America today, but after the events in Minnesota with George Floyd I’m in no mood to tell America, good morning.
— Ice Cube (@icecube) 2020年5月28日
暴動になだれ込んでしまうと、分別と良識ある人々(※注:あえてこう称す)から『それでは本末転倒』だとか、やれキング牧師はかつてどうしていただとか(つーかその時代までさかのぼるって…今いったい何世紀よ、どんだけ根深いのよ!ってことだよ!?)、聖人君子然と机上の空論的な流れになって”ほーら見ろ、これだからおっかねーんだよな野蛮なアイツらは”と着地している印象。だからね、ソレ違うんだっつーの!!根本的な問題を見てよ!!
かつてハリケーン・カトリーナの被害を受けた地域でも、スーパーマーケットに押し寄せる人々を肌の色によって”略奪”って報道したマスメディアもお見受けしましたから、毎度毎度のことでキレたくもなるよねそりゃあ。
けれど、やみくもにキレて野蛮だとレッテルを貼られてしまうような、その手の思うつぼになってはいけない!と考えたのでしょう、かねてよりトランプさんにガンギレモードのTさんことT.I.がこんなコメント&提案をなさっている模様:
当然ながらこの呼びかけには”アジア系”も含まれていました。すなわち、日本人のわたしが今ポンとこのままかの地にいたとして、場合によっては見た目で差別の対象たりうるのですね。性悪説は極力考えたくないけれども、そう想像してみると、このタイプの事件の理不尽さがちょっと実感をもってわかるような気がしてきます。
なのにLAあたりの”高級ブティックで強奪が!”みたいなキャプションの報道を見てみたら、まんまと撮られた写真には非・アフリカ系と思しき人たちが店から出てくる場面で、これまたなんというかもう…。たまたま居合わせた”その場”だけを切り取るのが報道ですが、正義と中立というスタンスがいかに難しいことか。洋の東西を問わずそれを思い知らされますね…。
デモも、大半の人たちが暴徒化してパトカーに突っ込んでみたり、テレビカメラにメンチ切ってるわけではないでしょうし、対峙する警察官だって(そもそも彼らの中にも沢山の有色人種がいるでしょう!?)むやみやたらと特殊警棒を振り回しまくっているわけでもなさそう。
おそらく各地デモの大半は、大きな声や拳を上げながら行進していると思うのです。でもそれでは少々牧歌的過ぎてアツい報道にはならない。良くも悪くも火に油を注ぐという役割をマスメディアが担っているのでしょう。
だけれどあまりにも”はい?”と聞き返したくなるようなニュースが多すぎる。在米でもなく、かの地に縁もないわたしですらそう思うのだから、現実は想像をはるかに超える事は想像に難くない。
21世紀を迎えてもう20年。延々繰り返される様子を見ていると、”ひとの心は変えられないから、自分の心の持ちようを…”などと普段思っていることがとても空虚に感じられますよ…。