香りなしの人生など想像すらできません。
おぎやはぎ・矢作が就職面接の際に放ったという伝説の名言『僕から英語取ったら何も残りません!』じゃないですけれども、わたしから香水そして歴代ジャニーズ(←超小声)を取ったとしたら、間違いなく何も残らないでしょう\(^o^)/
趣味であり日常である香りについては、過去も数度記しました:
lab619.hatenablog.com
香水をつけるひとって、基本的に同じものを毎日ずーーーっとつける派と、気分によって変える派の二大派閥に分かれると思います。
かつてのわたしは前者でした。『あ、アラフォーさん(※くれぐれも注:当時はまだ相当フレッシュな世代ね!)の香りがすると思ったよー』などと話しかけられるほど、基本的にはいつも同じ香りを漂わせていたのですね。
学生なりOLなり、限られた予算の中でやりくりするので、当然っちゃー当然なのですが『明日からのランチはしばらく日の丸弁当だろうと構わない!今コレ買ったる!絶対に買って帰る!』的、ここ数年の鬼気迫るエクストリームな思考回路へのギアが入っていなかった…ってこともあります。
プラス、もうひとつ大きな理由。それが廃 版 問 題。
”あ、いつもの香水減ってきたなー、買いに行こう”と出かけて、デパートのコスメカウンターへ直行。『〇〇って香水100ミリのボトル頂けますかー』とバッグからお財布を出しながらBAさんに声をかけるのです。すると…
『お客様~、大変申し訳ございません、こちらの香りは先日廃版になりまして…』
『先月末で全店舗のお取り扱いがございません~…』
嗚呼…今までの人生、この予期せぬ悲劇がわが身に一体何度降りかかってきたことでしょう。
”amazonでポチりゃ一発解決じゃん”若者の皆さんよ…昔は便利かつ安全な海外通販なんてなかったのですよ、アンダスタン?!?
もちろん何らかの手立てこそあったのだろうけれど、知識も経済力も乏しい一般人にはそこまでできなかったよ!せいぜい海外旅行やら出張を控えている人に、名称メモってDFSで探してもらうぐらいだったよ!もはや語り部だわ。
…で、自分の一部と称すべき存在の香水が手に入らなくなってしまった場合、まーーーたイチから”自分の香り”を探す旅に出る羽目になった、と。
なんつーんすかコレ、ドラクエやっててスイッチオンしたら、あのおどろおどろしいトラウマ効果音と共に”ぼうけんのしょ”が消えてた…みたいな衝撃っぷり:
www.youtube.com
新たな香りを探す旅に出るも、それが全神経を使うもので、結構な一大事業なのですね。 つけたばかりのトップノートとミドルを経てラストノートへの変化もあることですし、時間を要す上、最初良くても後がどうしても…みたいなパターンも多々。
それであればデューディリを経て精査・厳選された数種類を時と気分によって使い分けよう!と思い至り、収集が趣味と化し現在に至る…というわけなのです。
…そんなわたしが廃版から数十年近く経過しようとも、未だに”つーかマーケティングどうかしてるよね?!”と怨嗟の訴えを叫びたくなるほど大好きだった香り・TOP4はこちらです:
◆ロクシタン ”オーデバニラ”
www.fragrantica.com
これをレギュラー商品にせず廃版としたロクシタン社が、今や繁華街をちょっと歩けばルミネだのどこだの至る所のテナントに入りまくってることには、わたくし大いに首をかしげます(笑)。
100ミリ超えボトルで5千円程度と、日本における大ブレイク夜明け前、当時のロクシタン社の良心が存分に現れていた価格設定も素晴らしかったというのに…。
その良心的な価格設定のおかげで、ある友人からいい香り!と言われ『ロクシタンのバニラだよー、かぶらせんなよマジで』と丁重に念を押したのに、まんまと同じの買ってドかぶり。天地を揺るがす激怒のあまり香水のボトルを手に場外乱闘(うそ♡)エピソードも遠い過去の良き思い出。
あまりにもオリジナリティあふれる良い香りで、さらにお手頃価格設定だった練り香水まで購入したのが大変懐かしいです。
あのねー?!皆が皆フローラルだのシトラスだのハーバルが好きなわけじゃないんだよ!繰り返しになりますが、これぞ唯一無二!現在出ているピエールエルメとのコラボ香水なんて足元にも及ばない、調香師のセンスが光る素晴らしい香りだったのに。シトラスやらラベンダーの香りなんて、買おうと思えば今やバラエティショップでも買えるんだってば、ニッチなマーケティングをしなさいっつーのよ。
◆ランコム ”イプノーズ”
www.fragrantica.com
未だにDFSで扱っているミニボトル寄せ集めセットには入っている模様ですね。しかしながら、ただでさえサワヤカでくせのないお品が良い香り、でかいボトルから思う存分バシバシつけたい!なので、ミニボトルなど瞬時に使い終わるんだわ。ましてや抱き合わせ販売の他のボトルはお土産にもなりゃしないのよ…ってことで、横目で見るも購入には至らず。
販売当時は大きいサイズを自宅に、小さいサイズをボトルごと持ち歩いてバシュバシュつけておりました。ボディーローションも併せて購入したものの、ケミカル臭が強くて香水とは別モノの香りに感じたものです。
ちなみにこの香り、何かに似てる…って思ったら未だに大人気の香水、ランバンの丸いボトルのアレこと”エクラ・ドゥ・アルぺージュ”に近かったですね。このランコムも、ランバンの方も、コンサバっつーかマジメな諸兄は総じてこれらの香りが大変お好きなご様子でしたよ。やっぱり香りって人となりを表現するものなんですねぇ。
◆イブサンローラン ”ボディクーロス”
www.fragrantica.com
メンズだとは知らずに気に入り購入、若かりし頃バッグの中に常にボトルごと入れていた香りです。当時、学校だけでなく渋谷の街中やクラブで、いずれも知らない女の子(男の子じゃなく、総じて女の子からっていうポイントがやっぱり感…)に『何の香水つけてますか?』と数回話しかけられた…という、個人的・超名香のひとつ。
くどくないけれど甘い!結構香りも持続するから秋冬にも!と、年がら年中これ一本。何本使ったか覚えてないほどリピートし続けました。もし又この香りをかげるのならば、Early2000's、ビーチやらクラブ活動やら楽しかった思い出ばかりを呼び覚ますことでしょう☆彡
◆ラルフローレン ”ノトーリアス”←ビギー口調でついつい記載♡
www.fragrantica.com
何はさておきネーミングの妙よ\(^o^)/!ちょうどビギーな気分でしたので(どんなよ!笑)、国際線搭乗前の空港で購入。
旅行の時に香水を買うってたまらなく良いっ!香りと旅の思い出そのものが直結して最高!だからこちらのビギー(仮名)もストックしておきたかったのに、もうそれですら風前の灯火、今も昔も日本のデパートじゃ手に入らないっつー悲哀よ…。
フローラルっぽいんだけど、かなりスパイシー感が主張してくる重い香りゆえ、夜のおでかけや秋冬のアウター着用時に良いのでは…と個人的には思います。
こんな良い香り漂わせつつノトーーーリアス!だなんて!BAD ASS感の極みだよ\(^o^)/
www.youtube.com
www.youtube.com
香りで印象がガラリと変わるのがわたしの場合は実証されているので、収集に熱中しがいがあるってものです。これからも各社お気に入りの良い香りを、ずーっと自分の手の届く場所で使い続けられますように…☆!